飛鳥寺
この目的地について
外から見ると拍子抜けします。田んぼの中に建つ、1826年(文政9年)に再建された質素なお堂です。だからこそ中に入ると驚きます。お堂いっぱいに飛鳥大仏が座っています。高さ約2.75メートルの銅造の釈迦如来で、面長の顔、杏仁形の目、飛鳥時代らしいかすかな微笑みをたたえており、畳の上から数メートルの距離で向き合えます。写真は好きなだけ撮ってかまいません。古い仏像のほとんどが撮影禁止の日本で、それだけでも来る価値があります。
寺はこの大仏を609年の作で日本最古の仏像とし、作者を鞍作止利(止利仏師)としています。法隆寺金堂の釈迦三尊像と同じ名が伝わる仏師です。近くで見ると、表面に苦難の歴史が刻まれています。1196年(建久7年)の火災で伽藍の大半が焼け、大仏も大きく損傷しました。顔から下の大部分は後の時代の補修と一般に考えられており、継ぎ目や補修の跡は畳の上からでもわかります。当初の金属がどれだけ残っているかは今も議論があります。国宝ではなく重要文化財にとどまっているのもそのためです。明日香村の観光サイトによれば、大仏は創建当初と同じ場所に座り続けています。
寺そのものはかつてはるかに大きなものでした。蘇我馬子が588年に建立を始め、百済から渡来した寺工や瓦博士の技術で造られたもので、日本最初の本格的な寺院とされています。平城遷都に伴って寺も奈良へ移り、ならまちの元興寺となりました。元興寺の屋根には今も飛鳥時代の瓦の一部が葺かれています。この地に残ったのがこのお堂で、現在は真言宗豊山派の寺です。
寺から西へ田んぼを抜けると、風化した五輪塔が立っています。645年に宮中で殺された蘇我入鹿の首がここまで飛んできたという言い伝えがあり、のどかな場所に似合わない生々しい話です。所要時間は30分ほど。自転車で石舞台古墳や亀石とあわせて飛鳥を回る1日に、無理なく組み込めます。
所在地
訪問者情報
クレジットカード: 不明
アクセス
奈良県高市郡明日香村飛鳥682
道順を表示よくある質問
飛鳥大仏は写真を撮ってもいいですか?
撮れます。寺はお堂の中での大仏の撮影を認めており、これほど古い仏像ではめずらしいことです。お参りしている人の邪魔にならないよう気をつけてください。
飛鳥寺の拝観料と拝観時間を教えてください。
大人・大学生500円、中学生・高校生300円、小学生250円です。年中無休で、4月〜9月は9時〜17時30分、10月〜3月は9時〜17時、受付は閉門の15分前までです。古いガイドには以前の350円が載っていることがあります。
飛鳥寺へはどうやって行けばよいですか?
近鉄橿原神宮前駅の東口から明日香周遊バス(かめバス)で約15分、飛鳥大仏バス停のすぐ横です。タクシーなら約10分。レンタサイクルなら、石舞台古墳などほかの飛鳥の見どころと一緒に回れます。
車いすでも参拝できますか?
簡単ではありません。奈良県の観光公式サイトによると、スロープや貸し出し用の車いすはありませんが、境内に多目的トイレがあります。行く前に飛鳥寺(0744-54-2126)に問い合わせてください。
⭐ レビュー
まだレビューはありません。最初のレビュアーになりましょう!
レビューするためにサインイン