法華寺
この目的地について
光明皇后は、この地にあった邸宅で育ちました。父・藤原不比等の邸宅で、不比等の没後に皇后が受け継いで皇后宮とし、745年に寺に改めたのが法華寺の始まりです。聖武天皇が東大寺を総国分寺としたのに対し、法華寺は総国分尼寺とされました。今も尼寺で、受付で授与されている犬の形のお守りは尼僧が一つずつ手作りしています。
本堂は1601年、豊臣秀頼の母・淀殿の寄進で再建されたもので、南門と鐘楼も同じ時期の建物です。多くの人のお目当ては堂内の本尊、像高1メートルの十一面観音立像です。榧の一木造で、蓮のつぼみや葉を配した珍しい光背を持ちます。寺伝では光明皇后が蓮池を渡る姿を写したとされますが、美術史の上では9世紀前半、平安時代初期の作とみるのが一般的です。長い右腕で天衣の端をつまみ、右足の親指を軽く跳ね上げ、今にも一歩踏み出しそうに見えます。
この本尊の開扉は年3回だけです。春は3月20日~4月7日、初夏は光明皇后の忌日(6月7日)に合わせて6月5日から、秋は奈良国立博物館の正倉院展に合わせた時期で、2026年は10月24日~11月10日です。2027年の春も、寺の年中行事と奈良県の特別開帳情報では3月20日~4月7日となっています。それ以外の期間は仏師・松久朋琳作の分身像を拝むことになり、本物を目当てに来た人には物足りないでしょう。秋は正倉院展の人出が流れてくるので、列を覚悟してください。
境内には、光明皇后が人々の垢を流したという伝説の蒸し風呂「からふろ」(1766年再建)や、本堂の西にある江戸時代初期の庭園があり、庭園は5月に杜若が見頃を迎えます。庭園の公開は3月1日~8月31日です。海龍王寺は歩いて数分の距離なので、あわせて訪ねてください。
所在地
訪問者情報
クレジットカード: 不明
アクセス
奈良県奈良市法華寺町882
道順を表示よくある質問
国宝の十一面観音はいつ拝観できますか?
年3回の開扉期間だけです。春は3月20日~4月7日、初夏は6月5日から、秋は正倉院展に合わせた期間(2026年は10月24日~11月10日)です。初夏の最終日は曜日によって変わるようになったので、寺のお知らせページで確認してください。それ以外の期間は分身像が安置されています。
拝観料はいくらですか?
大人は通常800円、古代ひな人形展と名勝庭園公開の3月1日~8月31日は990円、本尊の特別開扉期間は1,100円です。小・中学生は200円です。
海龍王寺も一緒に回れますか?
はい。海龍王寺は歩いて数分です。2026年秋は両寺とも10月24日~11月10日に十一面観音を開扉します。西へ少し歩けば平城宮跡の広い野原が始まります。
車椅子で拝観できますか?
一部のみです。本堂の前までは車椅子で行けますが、本堂をはじめ堂内や建物の中には入れません。事前に電話(0742-33-2261)すれば、駐車場の門を開けてもらえます。
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