法起寺
この目的地について
法起寺は、団体客のいない法隆寺のようなところです。JR法隆寺駅から北へ約2.5キロ、田んぼと民家が広がる岡本の集落にあり、門に着くずっと手前から田畑の向こうに三重塔が見えています。
この三重塔は高さ約24メートル、706年に完成したもので、現存する三重塔としては日本最古です。年代の根拠は、かつて塔の露盤にあった銘文で、鎌倉時代の『聖徳太子伝私記』に写しが残るだけです。長く偽作説も唱えられましたが、1931年に会津八一が写しの誤りを指摘して銘文を読み解き、信頼できる史料と認められるようになりました。最上層を見上げてください。柱間が3間ではなく2間で、法隆寺五重塔の最上層とよく似ています。江戸時代の修理で3間に改められていましたが、1970年代の解体修理で創建時の姿に戻されました。
寺伝では、聖徳太子が法華経を講じた岡本宮がこの地にあり、622年に亡くなる際、子の山背大兄王に宮を寺に改めるよう遺言したとされます。638年に金堂が建てられ、塔の完成は706年まで待つことになりました。発掘調査では、金堂が西、塔が東に並んでいたことがわかっており、法隆寺西院とは左右が逆です。
塀の内側にあるのは、三重塔、1694年に再建された講堂、金堂跡に建つ小さな聖天堂、そして本尊を納める収蔵庫です。本尊の十一面観音立像は高さ約3.5メートル、10世紀後半の作とされ、頭と体の幹部は杉の一材から彫り出されています。境内は15分もあれば回れます。拝観料は500円で、支払いは現金のみです。
いちばんの眺めは塀の外にあります。地元の農家が寺のまわりの田畑、主に東側にコスモスを植えていて、10月中旬から11月上旬には、矢田丘陵を背にした三重塔がコスモスの上に立ちます。あぜの彼岸花は9月下旬が見頃で、年によっては両方が同時に見られます。
法隆寺からは徒歩25分から30分ほどです。途中で法輪寺の前を通ります。法輪寺の三重塔は1944年に落雷で焼失し、1975年に再建されました。法隆寺の五重塔、法起寺の三重塔と合わせて「斑鳩三塔」と呼ばれています。
所在地
訪問者情報
クレジットカード: 不明
アクセス
奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873
道順を表示よくある質問
法起寺のコスモスはいつ咲きますか?
天候によりますが、例年10月中旬から11月上旬です。地元の農家が寺のまわりの田畑、主に東側に植えているので、拝観料を払わなくても見られます。あぜの彼岸花は9月下旬が見頃です。
法隆寺から法起寺まで歩けますか?
歩けますし、それがいちばんのおすすめです。田畑の中の静かな道を25分から30分ほどで、途中に法輪寺があります。法隆寺の夢殿の隣にある中宮寺に寄ってから歩き始めるとちょうどいい順路になります。
法起寺は世界遺産ですか?
はい。1993年に法隆寺とともに「法隆寺地域の仏教建造物」として世界文化遺産に登録されました。法起寺で登録されている建物は三重塔です。
拝観料はいくらですか?カードは使えますか?
大人・大学生・高校生は500円、中学生は400円、小学生は300円です(2025年3月1日改定)。支払いは現金のみです。
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