吉野水分神社
この目的地について
吉野山を訪れる人の多くは、金峯山寺の蔵王堂まで来て引き返します。そこからさらに竹林院を過ぎ、上千本の桜の斜面を上っていくと、道から少し奥まったところに朱塗りの楼門が見えてきます。水を分け与える神をまつる吉野水分神社です。ここまで上ってくる人が少ないので、境内はいつも静かです。
「みくまり」は水の分配を意味し、もとは雨乞いの社でした。『続日本紀』には、698年に雨を祈って吉野水分峯神に馬を奉ったと記されています。やがて「みくまり」が「みこもり」となまり、「御子守り」の神として子守宮と呼ばれるようになりました。豊臣秀吉はここで子授けを祈り、秀頼を授かります。その秀頼が1604年に再建した社殿が、現在の建物です。江戸時代の国学者、本居宣長は、父がこの社に祈って自分を授かったと母から聞かされて育ち、1772年の『菅笠日記』に自らを水分神社の申し子と記しています。
楼門をくぐると中庭があり、拝殿と本殿が向かい合っています。見てほしいのは本殿です。三つの社殿を横に並べて一棟につないだ造りで、中央と左右で様式が異なり、正面には桃山時代らしい彫刻と彩色が施されています。楼門、拝殿、幣殿、本殿、回廊は重要文化財です。国宝の木造玉依姫命坐像は1251年の作ですが、一般には公開されていません。
吉野水分神社は、2004年に登録された世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のうち、「吉野・大峯」を構成する社寺のひとつです。4月には境内のしだれ桜を目当てに人が集まりますが、それ以外の時期なら境内を独り占めできることもあります。
上りの大変さは覚悟しておいてください。吉野山観光協会は、ロープウェイの吉野山駅から徒歩約1時間半としており、そのほとんどが上り坂です。金峯神社はさらに45分ほど上なので、奥千本口までバスで上がり、両社を巡りながら歩いて下る人も多くいます。
所在地
都道府県: 奈良県
住所: 奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
最寄りの駅: 竹林院前バス停
営業時間: 月〜日 08:00〜16:00
営業時間の補足: 4月のみ17時まで拝観できます。
訪問者情報
クレジットカード: 不明
アクセス
奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
道順を表示よくある質問
吉野山ロープウェイの駅からどのくらい歩きますか?
吉野山観光協会によると吉野山駅から徒歩約1時間半で、ほとんどが上り坂です。奥千本線のバスが走っている日なら、竹林院前で降りて徒歩約25分、または終点の奥千本口まで乗り、金峯神社を経由して歩いて下ることもできます。
国宝の玉依姫命坐像は見られますか?
見られません。1251年作の木造坐像は非公開です。見学できるのは1604年の建物で、楼門、拝殿、回廊、そして三つの社殿を一棟につないだ横長の本殿です。
なぜ子守宮と呼ばれるのですか?
水を分ける「みくまり」が「みこもり」となまり、「御子守り」と受け取られるようになったため、水の神が子授けや安産、子どもの守り神として信仰されるようになりました。豊臣秀吉がここで子授けを祈り、本居宣長も父がこの社に祈って自分を授かったと信じていました。
境内のしだれ桜はいつ咲きますか?
例年4月上旬から中旬で、周りの上千本と同じころです。年によって時期がずれるので、吉野山観光協会の開花情報を確認してください。この時期は上りの道も混み合います。
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