この目的地について
日本書紀で「神宮」と記された二社のうちのひとつで、国内最古級の神社です。何世紀にもわたりヤマト王権の武器庫としての役割を担いました。便宜上そこに置かれたのではなく、武器そのものが神宝として納められたのです。ここの祭神は、いわば刃に宿る霊です。
最も知られるのが七支刀です。左右に三本ずつ枝分かれした鉄剣で、金象嵌の銘文を持ち、4世紀に百済から贈られたものです。国宝であり、日本史で年代の特定できる最古級の遺物のひとつですが、公開されることはほとんどありません。
この神社には長らく本殿がありませんでした。神は拝殿の背後の禁足地に鎮まるとされていたからです。1874年に大宮司がそこを発掘し、埋められていた剣と玉が見つかり、1913年に本殿が建てられました。前に立つ拝殿は後ろの本殿より古く、1081年の建築で、宮中から移されたものです。こちらは国宝です。
境内には約30羽の鶏が放し飼いにされています。神の使いとされ、参拝者をまったく気にしません。夜は木の上で眠ります。鶏に対して多くの人が予想しない習性です。
参拝は無料。この神社は日本最古の道、山の辺の道の北端にあたります。古墳や畑の間を山裾に沿って南へ16キロ、大神神社まで続く道です。奈良県で一日を過ごすなら、これがいちばんです。
所在地
訪問者情報
クレジットカード: 不明
食事のオプション: 境内に飲食施設はありません。天理駅周辺の市街地に飲食店や商店があります。山の辺の道が神社を通り、周辺の農産物直売所では地元の新鮮な野菜やみかんを購入できます。
アクセス
〒632-0014 奈良県天理市布留町384
道順を表示よくある質問
石上神宮への行き方は?
近鉄奈良からJR万葉まほろば線で天理駅まで約25分(330円)または大和西大寺経由で乗り換え。天理駅から東へ徒歩約25〜30分、タクシーなら10分(1,000円)。バスは本数が少なく、多くの参拝者は果樹園や小さな農場を抜ける「山の辺の道」を歩く。道中そのものが体験の半分。
拝観料と見どころは?
境内拝観は無料、日中開門(日没で閉門)。見どころは1081年建立の拝殿(国宝、現存最古級の神社拝殿)、楼門、そして神使として大切にされている数十羽の鶏(御幣鶏の血統)。4世紀に百済から贈られた「七支刀」を所蔵する宝物殿は不定期公開のため事前確認を。所要45〜60分。
鶏はなぜいるの?
鶏は神の使い(神使)として古来より境内に放たれる伝統。白い長尾鶏や濃褐色の品種など約30羽が境内を歩き、参拝者の前を悠然と横切る。神聖な存在として保護されており、餌やりや追いかけは禁止。早朝の杉林で響く鶏の声は「太陽の到来を神に告げる」と地元では伝えられる。拝殿の階段で寝ている鶏に出会っても驚かないように。
山の辺の道と組み合わせて歩ける?
可能。神社は山の辺の道(古事記にも登場する日本最古の道)の途上に位置する。人気区間は天理〜桜井(16km、5〜6時間)で、石上神宮、天理教、檜原神社、大神神社を巡る。短く歩くなら天理駅〜石上神宮の往復(90分)でも雰囲気を味わえる。沿道には無人野菜直売所があり、春はイチゴ、秋は柿が買える。
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