韮山反射炉
この目的地について
伊豆の国市の外れの畑の中に、鉄骨の枠で補強された高さ約15.7メートルのれんがの煙突が4本立っています。その下にあるのは2組の炉で、溶けた金属が1か所に集まるよう直角に配置されています。1853年にペリーが来航すると、幕府は江戸湾の台場に据える鉄製の大砲を造るため、この反射炉の建設を命じました。設計したのは韮山代官で蘭学者でもあった江川英龍(坦庵)です。1854年に下田で着工しましたが、同じ年にペリー艦隊の水兵が建設地に入り込んだことから、内陸の韮山に場所を移しました。英龍は1855年に亡くなり、跡を継いだ息子の英敏が1857年に完成させています。このとき、自藩で反射炉を築いた経験を持つ佐賀藩から技術者11人を招き、北側の炉を仕上げました。1857年から1864年まで、ここで鉄製と青銅製の大砲が鋳造されました。
1850年代にオランダの技術書をもとに国内で築かれた反射炉の多くは残っていません。文化庁は韮山を、国内に現存する反射炉のうち最も完全な形で残るものとしています。2015年7月に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産23件のひとつです。煙突の鉄骨は当初のものではなく、1957年の保存工事で耐震のために取り付けられました。
まずガイダンスセンターで反射炉の仕組みを展示で確認してから、炉の周りを歩くのがおすすめです。ボランティアガイドを無料で頼むことができ、事前予約が勧められています。見学は45分から1時間ほどです。正直なところ、畑の中に構造物がひとつあるだけなので、大砲づくりの歴史に関心がなければ写真で十分かもしれません。訪れる価値を上げているのは、隣の茶園です。お茶とクラフトビールのレストランを営む蔵屋鳴沢の茶畑には展望台があり、晴れた日には反射炉の煙突と、その背後の富士山を一緒に眺められます。共通券を買えば、韮山にある江川家の屋敷、江川邸も見学できます。
所在地
訪問者情報
クレジットカード: 不明
アクセス
静岡県伊豆の国市中260-1
道順を表示よくある質問
入場料と見学時間の目安は?
大人500円、小・中学生50円です。市はガイダンスセンターを含めて45分から1時間ほどを目安にしています。江川邸との共通券は大人900円です。
実際にここで大砲が造られたのですか?
はい。1850年代に国内で築かれた反射炉の多くと違い、韮山の反射炉は実際に稼働しました。1857年から1864年まで鉄製と青銅製の大砲が鋳造され、近くの川の水車を動力にした錐台で砲身をくり抜いていました。
反射炉と富士山を一緒に見られる場所はありますか?
反射炉の隣でお茶とクラフトビールを扱う蔵屋鳴沢の茶畑に展望台があります。富士山が見えるのは晴れた日だけで、冬のほうが見える日は多めです。
伊豆長岡駅から歩けますか?
歩けます。約1.8キロ、徒歩約30分です。タクシーなら約5分です。
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