成田空港から新宿・渋谷・東京駅への行き方|電車とバスを徹底比較(2026年版)

• Sampo Kuokkanen • Japan Voyage Travel
成田空港から新宿・渋谷・東京駅への行き方|電車とバスを徹底比較(2026年版)

写真: MaedaAkihiko / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

成田空港は都心から遠い空港です。千葉県にあり、東京の中心部からおよそ60km東。どの手段を選んでも、市内に着くまで1時間前後はかかります。そのかわり選択肢は多く、1,500円のバスから3万円のタクシーまで揃っています。どれが正解かは、ほぼ泊まるホテルの場所で決まります。

このガイドでは、新宿・渋谷・東京駅・上野・浅草への行き方を、2026年10月時点の運賃と所要時間つきでまとめました。運賃は変わることがあるので目安として読み、乗る前に各社の公式ページで確認してください。

結論だけ先に

  • 新宿・渋谷へ乗り換えなしで:成田エクスプレス(N'EX)、3,330円、約80〜90分。
  • 新宿・渋谷へ安く、時間もほぼ同じで:スカイライナーで日暮里へ行き、JR山手線に乗り換え。合計2,840円。
  • 上野:スカイライナー、2,580円、空港第2ビル駅から約41分。
  • 浅草:京成のアクセス特急、1,380円、乗り換えなしで約55分。
  • 東京駅へ安く:エアポートバス東京・成田(TYO-NRT)の1,500円、またはJRの快速で1,410円。
  • 23時ごろ以降:電車はもう終わりです。深夜バス、タクシー、または空港で一泊。

全手段の比較

成田空港からの大人片道運賃(2026年10月時点)。所要時間は目安で、待ち時間は含みません。

手段

行き先

大人運賃

所要時間

向いている人

成田エクスプレス(N'EX)

東京、品川、渋谷、新宿

東京まで3,140円、渋谷・新宿まで3,330円

東京まで約60分、新宿まで約80〜90分

荷物が多く、乗り換えなしで新宿・渋谷へ行きたい人

京成スカイライナー

日暮里、京成上野

2,580円

日暮里まで最速36分、上野まで約41分

上野へ行く人、どこへでも最速で向かいたい人

スカイライナー+日暮里からJR

東京、新宿、渋谷

東京まで2,780円、新宿・渋谷まで2,840円

乗り換え込みで約70〜85分

N'EXより安く、時間はかけたくない人

京成アクセス特急

押上、浅草、日本橋、新橋

浅草まで1,380円

浅草まで約55分

浅草や東側のエリアに安く行きたい人

京成本線 特急

日暮里、京成上野

1,060円

約80分

上野へ一番安く電車で行きたい人

JR快速(成田線・総武線)

東京駅

1,410円

約90分

乗り換えなしで東京駅へ安く行きたい人

エアポートバス東京・成田(TYO-NRT)

東京駅、銀座

1,500円(深夜・早朝便は3,000円)

第1ターミナルから東京駅まで約68分、渋滞時はそれ以上

東京駅へ最安で行きたい人

リムジンバス

新宿・渋谷・東京駅など主要駅とホテル

新宿・渋谷まで3,600円、東京駅まで3,100円

1時間半〜2時間を見ておく

大きなスーツケースがある人、ホテル前で降りたい人

タクシー(定額運賃)

東京23区内どこでも

都心のゾーンまで29,000〜32,500円+高速代

道路状況による

グループ、家族連れ、深夜に着く人


第1・第2・第3ターミナルの違い

成田空港には駅が2つあり、N'EX、スカイライナー、京成の一般列車、JR快速のどれも両方に停まります。

  • 第1ターミナル:成田空港駅。ターミナルから徒歩約5分です。終点なので、すべての列車がここから出発します。
  • 第2ターミナル:空港第2ビル駅。徒歩約5分。第1ターミナル発の列車が数分後に停まります。
  • 第3ターミナル:駅はありません。LCC専用のターミナルで、空港第2ビル駅までは歩いて約10分。乗る列車の座席を予約している場合は、この時間を見込んでおきましょう。

バスは各ターミナルの前から出ています。タクシー乗り場は歩道橋(ペデストリアンデッキ)を渡った先です。

成田エクスプレス(N'EX)

成田エクスプレスはJR東日本の空港特急で、新宿や渋谷まで乗り換えなしで行ける唯一の列車です。全席指定で、各車両の端にスーツケース置き場があります。停車駅は東京、品川、渋谷、新宿で、一部の列車は横浜・大船方面へ向かいます。

  • 運賃(2026年10月時点):東京まで3,140円、渋谷・新宿まで3,330円。2026年3月14日のJR東日本の運賃改定で値上がりしたため、3,070円や3,250円と書かれた古い情報は今は当てはまりません。
  • 所要時間:東京まで約1時間、新宿まで約80〜90分。
  • 本数:日中は1時間に2本ほど。平日の始発は第1ターミナル7時37分発です。最終は21時44分発ですが、夜の列車は毎日運転するとは限らないので、遅い便で着く場合は時刻表を確認してください。

多くの列車は東京駅で切り離され、前後で新宿行きと横浜・大船行きに分かれます。指定券の号車に乗っていれば正しい方に行けるので、号車だけは確認しておきましょう。

外国のパスポートをお持ちなら、N'EX東京往復きっぷ(N'EX TOKYO Round Trip Ticket)があります。14日以内の往復で5,200円と、東京までの片道2回分より安くなります。成田の駅でパスポートを見せて受け取ります。帰りも成田から出国する人でないと元が取れません。

弱点は、値段のわりに得られるものが少ないこと。スカイライナーとJRを乗り継げば新宿まで490円安く、時間も同じか少し早いくらいです。N'EXが運賃に見合うのは、荷物が重くて日暮里で乗り換えたくないときです。

JR東日本は週末に東京〜品川間をトンネル工事で運休にすることがあります。2026年11月7日(土)は終日、N'EXが成田空港〜東京間のみの運転になります。乗る前にJR東日本の運転変更のお知らせを確認してください。

京成スカイライナー

スカイライナーは都心へ一番速く着く列車です。多くは空港第2ビル駅から日暮里まで途中無停車で、最速36分。京成上野までは約41分です。全席指定で1時間に3本、各車両に荷物置き場があります。

運賃は乗車券1,280円とライナー券1,300円の合計2,580円。駅のスカイライナーカウンターか券売機でまとめて買えます。ライナー券を持たずに乗ると300円増しになります。

ネットで買うと安くなります。スカイライナー割引きっぷは、Skyliner e-ticketのサイトや旅行会社で買うと片道2,310円。往復は4,500円で、ネット販売のみです。

新宿・渋谷・東京駅へは日暮里で乗り換え

終点は上野ですが、都内のほとんどの場所へは1つ手前の日暮里で降りてJR山手線に乗り換えます。京成には乗り換え手順のページがあり、乗り換え用の階に上がってB改札を通ります。JRのきっぷを別に買うか、SuicaやPASMOをタッチするだけでも通れます。

  • 新宿・渋谷まで:合計2,840円、乗り換え込みで約75〜85分。
  • 東京駅まで:2,780円、約70分。

注意点がひとつ。「Keisei Skyliner & Tokyo Subway Ticket」を買った場合は日暮里で乗り換えできません。上野まで乗って、そこから地下鉄を使ってください。

アクセス特急と京成本線

京成には指定券のいらない安い列車が2種類あります。どちらも普通の通勤電車で荷物置き場はなく、朝夕は通勤客で混みます。

アクセス特急はスカイライナーと同じ速い路線を走り、そのまま都営浅草線に乗り入れます。浅草へはこれが一番楽で、1,380円、乗り換えなしで約55分です。同じ列車が日本橋、東銀座、新橋へ続き、羽田空港まで行く列車もあります。新宿へは都営新宿線に乗り換えて合計約1,480円、渋谷へは押上で半蔵門線に乗り換えて約1,460円で、どちらも1時間半ほどかかります。

京成本線の特急は昔からのゆっくりしたルートで日暮里・京成上野へ向かいます。電車で一番安く1,060円、所要は80分前後。急がず、荷物も少ないならこれで十分です。

JR快速

JRの普通の快速電車は、空港の両駅から成田線・総武線を通って東京駅まで走り、多くは品川・横浜方面へ直通します。東京駅まで1,410円、約90分。指定券は不要で、SuicaやPASMOで乗れます。

本数は1時間に1本ほどで、千葉止まりの列車もあるので行き先表示を確認してください。通勤電車なので荷物を置く場所は少なく、東京に近づくほど混んできます。東京駅近くに安く泊まる人が、ラッシュ時間を外して着くならよい選択です。

バス

バスは第3ターミナルを含む各ターミナルの前から出るので、駅まで歩く必要がありません。そのかわり渋滞の影響を受け、混む午後には都心までの高速道路で30分以上余計にかかることもあります。

エアポートバス東京・成田(TYO-NRT、1,500円のバス)

エアポートバス東京・成田(TYO-NRT)は、THEアクセス成田と東京シャトルが一本化してできた路線です。東京駅・銀座まで1,500円、深夜・早朝便は3,000円。第1ターミナルから東京駅までの所要時間は約68分とされています。きっぷは各ターミナルのカウンターで、乗る便を指定して買います。乗り場は第1ターミナルが7番、第2ターミナルが6番です。座席は自由席で立ち乗りはできず、トランクに預けられるスーツケースは1人1個です。

ほかの格安バス

空港の公式サイトには、ほかにも格安バス(LCB)が載っています。東急バスの渋谷駅(渋谷フクラス)行きが2,500円、WILLER EXPRESSの池袋行きが2,300円(ネット事前決済なら1,900円)です。

リムジンバス

リムジンバスは高めですが、駅だけでなく大きなホテルの前にも停まります。新宿エリア・渋谷まで3,600円、東京駅まで3,100円。所要は1時間半〜2時間を見ておきましょう。泊まるホテルが停留所になっていれば、長いフライトの後にホテルの前で降りられるのはかなり楽です。

タクシー

成田空港から東京へは、ゾーンごとに料金が決まった定額タクシーがあります。予約は不要で、乗る前に運転手に定額で行けるか確認します。高速代は別で、22時〜5時は深夜割増がかかります。

ゾーン

主な地域

京葉道路経由

湾岸線経由

C

千代田区(東京駅)、中央区(銀座)、台東区(上野・浅草)、文京区、荒川区

29,000円

31,000円

D

新宿区、渋谷区、豊島区(池袋)、港区、目黒区、中野区、品川区、大田区

31,500円

32,500円

1人で使うには高すぎます。ただ、終電後に4人で乗れば1人8,000円前後と高速代で済み、誰もスーツケースを引いて駅を歩かずに済みます。

泊まる場所別のおすすめ

  • 新宿:座ったまま着きたいならN'EX。490円浮かせたいならスカイライナーと日暮里からの山手線。ホテルが停留所ならリムジンバス。
  • 渋谷:考え方は新宿と同じ。安く行くなら2,500円の東急バス。
  • 東京駅・丸の内・銀座:1,500円のTYO-NRTバス。渋滞を避けたいなら3,140円のN'EX。
  • 上野:スカイライナーで直行。時間があって荷物が少なければ京成本線の特急。
  • 浅草:アクセス特急。直通で、ほかのどの手段より安く着きます。

空港でSuica・PASMOを手に入れる

交通系ICカードがあれば、アクセス特急、京成本線、JR快速、そして東京に着いてからのほぼすべての電車とバスに乗れます。N'EXとスカイライナーは別にきっぷが必要です。

  • Welcome Suica:訪日客向けのSuicaで、成田の両駅にあるJR東日本トラベルサービスセンターと専用券売機で買えます。デポジットなし、有効期間28日、チャージは現金のみです。
  • TOURIST PASMO:訪日客向けのPASMOで、成田の両駅にあるSKYLINER & KEISEI INFORMATION CENTERで2,000円で販売。デポジットなし、有効期間28日、残額は払い戻されません。PASMO PASSPORTに代わるもので、PASMO PASSPORTはすでに廃止されています。
  • スマホで:iPhoneやApple Watchなら、着く前にApple WalletへSuicaやPASMOを追加できます。海外で買ったAndroid端末は基本的に使えません。

夜遅くに着く場合

夜遅く成田に着くと、選択肢は一気に減ります。平日の最終列車(2026年10月時点)は次のとおりです。

  • N'EX:第1ターミナル21時44分発が最終(運転日のみ)。
  • JR快速:東京駅まで行く最終は22時57分発。
  • スカイライナー:最終は23時ごろ発。
  • 京成の一般列車:最終のアクセス特急は23時8分ごろ発ですが京成高砂止まりで、都心に着くのは0時を過ぎます。

その後の選択肢は3つです。TYO-NRTは東京駅行きの深夜便を倍額の3,000円で走らせていて、最終便は車内で現金か交通系ICカードで払います(クレジットカード不可)。定額タクシーなら都心のどこへでも3万円前後に高速代と深夜割増。あるいは空港に泊まる手もあります。各ターミナルには終夜開いているエリアと24時間営業のコンビニがあり、第2ターミナルに直結するP2駐車場にはカプセルホテルがあります。こちらは予約しておくのが安心です。

よい東京滞在を。