日本のサウナの入り方:手順、マナー、「ととのう」の意味
サウナ、水風呂、そして休むこと
日本を旅すると、サウナはあちこちで見つかります。温泉、町の銭湯、ホテル、大型の入浴施設。ただ、サウナ室そのものは体験の一部にすぎません。サウナで体を温め、水風呂で冷やし、そして休みます。
サウナ → 水風呂 → 休憩
日本のサウナ好きが大切にしているのは、この一巡りです。初めての方に向けて、基本の入り方とマナー、そしていちばんの楽しみである「何もしない時間」をご紹介します。
日本でサウナを楽しめる場所
銭湯
銭湯は昔ながらの町のお風呂屋さんです。目当てはお湯ですが、サウナのある銭湯も多くあります。近所の人が日常的に通う、日本のお風呂の普段着の顔です。
スーパー銭湯・スパ施設
内湯と露天風呂、いくつものサウナ、水風呂、横になれる場所がそろった大きな施設です。初めてならここから始めるのがいちばん気軽です。大阪・新世界のスパワールドはよく知られた一軒で、8フロアにわたるお風呂と多くのサウナがあり、フィンランド式サウナもあります。タトゥーのある方は入館できず、タトゥーシールも同じ扱いです。
ホテル・旅館
大浴場や温泉の横にサウナを備えたホテルや旅館もあります。宿から出ずにサウナに入りたいときに便利です。
プライベートサウナ
自分やグループだけで部屋や施設を貸し切るので、自分のペースで入れて、サウナにほかの人はいません。神戸の築120年の一軒家を1日1組に貸すKumihimo KOBEでは、日本庭園の中にサウナがあります。
ルールは施設ごとに違うので、入る前にその施設の案内を確認してください。
日本のサウナの楽しみ方
1. まず体を洗う
サウナの前に洗い場で体をきちんと洗い、軽く水気を拭きます。
日本の銭湯や入浴施設の多くは、水着を着ずに入ります。利用する施設のルールを確認してください。
2. サウナで温まる
座って、熱に体を任せます。決まった時間はありません。暑さに耐える場所ではないので、十分に温まったと感じたら出ましょう。
日本には静かに過ごすサウナもあります。声は小さめに、施設のマナーに従ってください。
3. 汗を流してから水風呂へ
水風呂に入る前に、シャワーやかけ水で汗を流します。入っているのは気持ちいいと感じる間だけ。短く浸かるだけで十分です。
冷たい水が苦手なら、入らなくてかまいません。ぬるめのシャワーでもいいですし、そのまま休憩に進んでもいいのです。
4. いちばん大切なのは休憩
水風呂で終わりではありません。椅子を見つけて座り、数分間、自分に時間をあげてください。日本では、ここがいちばん好きだという人がたくさんいます。
まず、サウナで体を温める。
次に、水風呂で冷やす。
そのあとは、ただ座って何もしない。
肌に当たる空気を感じて、体がどう感じているかに気づく。行くべき場所も、やるべきこともありません。この静かなひとときが多くの人をサウナの常連にしていて、日本の最近のサウナブームも、熱さと同じくらいこの休憩があってこそです。
だから初めての方も、水風呂で終わりにせず、一巡りしてみてください。
サウナ → 水風呂 → 休憩
最後のひとときが、いちばん好きになるかもしれません。
「ととのう」とは?
日本のサウナ文化について読んでいると、「ととのう」という言葉に出会います。サウナ、水風呂、休憩をひと通り終えたあとに感じる、深く落ち着いた心地よさを、サウナ好きはこう呼びます。
ただ、ととのわなければいけないわけではありません。サウナの感じ方は人それぞれです。「ととのった」かどうかは気にせず、気持ちいいと思うように過ごしてください。
サウナハットは何のため?
サウナ室で小さな帽子をかぶっている人を見かけるかもしれません。これはサウナハットで、主に頭や髪を熱から守るためのものです。
入るときにかぶり、出るときに外します。使うかどうかは自由で、着用や持ち込みについて独自のルールを設けている施設もあります。
日本のサウナのマナー
みんなが気持ちよく過ごすための、簡単なポイントです。
- サウナに入る前に体を洗う。
- 水風呂に入る前に汗を流す。
- タオルを水風呂に入れない。
- 大きな声で話さない。
- サウナ室の席や場所を取っておかない。
- それぞれの施設のルールに従う。
銭湯などの公衆浴場では、サウナだけでなくお風呂も共有します。お湯の中でも同じ心づかいを。
初めての方へ
サウナに「正しい」時間はなく、何セットしなければいけないという決まりもありません。3セット入る人もいれば、1セットで満足する人もいます。無理だけはしないでください。
水分をとりましょう。体調が悪いときやお酒を飲んだあとはサウナを控えてください。暑すぎると感じたらいつでも出て、水風呂がつらければ入らなくてかまいません。
そして入り終えたら、すぐに次の予定へ急がないでください。座って、しばらく休みましょう。
日本のサウナは、極端な熱さや冷たさに耐えるものではありません。温まる。冷ます。そして何もしない。
その最後の静かなひとときがあるから、多くの人がまた通いたくなるのです。