# 吉水神社

> 吉野山にある小さな神社で、明治のはじめまでは金峯山寺の僧坊、吉水院でした。神社が日本最古と伝える書院には、1185年に源義経が潜んだとされる部屋と、1336年に行宮とした後醍醐天皇の玉座の間が残っています。境内からは桜の名所「一目千本」を見渡せます。書院の拝観料は600円です。

- Prefecture: 奈良県
- Type: Shrine
- Address: 奈良県吉野郡吉野町吉野山579
- Admission: 600 yen
- Official site: https://www.yoshimizu-shrine.com/

金峯山寺の蔵王堂から参道を外れ、脇道をいったん下ってまた上ると、5分ほどで吉水神社の門に着きます。こぢんまりとした神社で、明治はじめの神仏分離までは神社ではなく、金峯山寺の格式高い僧坊、吉水院でした。現在は後醍醐天皇や楠木正成などをまつっています。

見どころは書院です。神社は日本最古の書院と伝えており、のちの和室の座敷の基本となる床や違棚を備えた初期書院造の建物で、重要文化財に指定され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にもなっています。ここには3つの部屋にそれぞれの物語があります。1185年の暮れ、兄の頼朝に追われた源義経が静御前や弁慶とともに身を潜めたとされる義経潜居の間。1336年に京都を逃れた後醍醐天皇が行宮とした玉座の間。そして1594年（文禄3年）、豊臣秀吉が5,000人ともいわれる一行を率いた吉野の花見で本陣とした場所でもあります。展示ケースには南朝ゆかりの文書や武具、秀吉の花見にまつわる品が並びます。室内は薄暗く、説明は日本語のみで英語はほとんどありません。南朝の歴史を少し予習してから行くと、ずっと面白くなります。

外の境内が「一目千本」の展望所です。谷を挟んで中千本と上千本の斜面を見渡せます。例年4月上旬から中旬が見頃で、その時期の境内は肩が触れ合うほどの混雑です。開門は9時、閉門は17時なので、ここから朝焼けの桜を眺めることはできません。

個人的なおすすめは、景色目当てなら4月に来て、書院は6月か11月にあらためて訪ねることです。人の少ない時期なら、後醍醐天皇の玉座の間に落ち着いて向き合えます。金峯山寺をはじめ吉野山のほかの見どころも、歩いてすぐの距離です。

## FAQ

### 拝観料と拝観時間を教えてください。

書院の拝観料は大人600円、中高生400円、小学生300円で、拝観は9時から16時30分までです。神社の門は9時に開き、17時に閉まります。

### 一目千本の桜はいつ見頃ですか？

境内から見えるのは中千本と上千本の斜面で、例年4月上旬から中旬が見頃です。年によって1週間以上ずれることもあるので、予定を立てる前に吉野山観光協会の開花情報を確認してください。

### 義経は本当にここに隠れたのですか？

神社の伝えでは、1185年の暮れに兄頼朝に追われた源義経が、静御前や弁慶とともに吉水院に身を潜めたとされ、書院には義経潜居の間があります。まさにこの部屋だったかどうかは確かめようがないので、伝承を受け継ぐ部屋として見るのがよいでしょう。

### 英語の案内はありますか？

ほとんどありません。展示の説明も神社のホームページも日本語のみです。南朝の歴史や、1594年の秀吉による吉野の花見について事前に少し調べておくと、部屋の見え方がまったく変わります。

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Source: 吉水神社 — Japan Voyage
