# 天河大辨財天社

> 大峯の山中、天川村にある神社で、水と弁舌、芸能の神である弁財天をまつっています。音楽家や俳優の参拝も多く、能楽は年3回奉納されます。重要文化財の能面30面を所蔵しています。近鉄下市口駅から1日3本のバスで約1時間かかります。

- Prefecture: 奈良県
- Type: Shrine
- Address: 奈良県吉野郡天川村坪内107
- Official site: https://www.tenkawa-jinja.or.jp/

天河大辨財天社は、どこから行っても遠い神社です。大峯の山あいの細い谷にあり、下市口駅からのバスは1日3本、所要約1時間。それでも参拝者は絶えず、音楽家や俳優の姿も少なくありません。水と弁舌、そして芸能の神としての弁財天をまつる社だからです。神社は自らを「大峯本宮」と称し、奈良県の観光公式サイトは日本三大弁財天の筆頭と紹介しています。御祭神は市杵島姫命で、弁財天として信仰されています。

建物は新しく、檜造りの社殿は1989年（平成元年）に完成した大造営によるものです。その御遷宮の奉祝では細野晴臣さんが奉納演奏を行い、以来、音楽家とのつながりが続いています。古いのは宝物のほうで、重要文化財の能面30面と奈良県指定文化財の能装束30点は、室町から江戸初期にかけてのものです。そのうちの尉面は1430年（永享2年）に世阿弥の子、観世十郎元雅が寄進したもので、裏に所願成就の墨書があり、神社によれば尉面として最古の作とされます。1594年（文禄3年）3月、吉野の花見と同じ春に豊臣秀吉が奉納した唐織の装束も伝わっています。

拝殿に下がるのは、3つの鈴をひとつにつないだ神宝の五十鈴です。前後に揺らすのではなく、円を描くように回して鳴らすのが慣わしです。拝殿の奥から石段を下りると役行者堂があり、西側の来迎院のそばには、空海のお手植えと伝わる樹齢1200年を超える大銀杏が立っています。

能楽は7月の例大祭と春秋の大祭で奉納されます。2026年の秋季大祭は11月2日で、観世流の神事能「経正」が演じられます。それ以外の日の境内は静かで、参拝は無料、8時から17時までです。神社のすぐ周りにはほかに見どころが少ないので、約6キロ離れた洞川温泉と組み合わせるとよいでしょう。バスの本数を考えると、1泊するのが現実的です。

## FAQ

### 車なしで行けますか？

近鉄下市口駅から奈良交通の中庵住行きバスで約1時間、「天河大弁財天社」で降ります。1日3本しかないので、先に時刻表を確認してください。洞川温泉行きのバスで「天川川合」まで行き、徒歩約30分という方法もあります。

### 能はいつ見られますか？

7月の例大祭と春秋の大祭で奉納されます。2026年の秋季大祭は11月2日で、13時から観世流の神事能「経正」です。各祭典の案内は神社のホームページに掲載され、事前の参列申込が必要な祭典もあります。

### 参拝料はかかりますか？

かかりません。参拝は無料で、8時から17時までです。授与品や御朱印は社務所で8時から16時30分まで受け付けています。

### 洞川温泉と一緒に回れますか？

できます。洞川温泉は神社から約6キロで、旅館や日帰り温泉、面不動鍾乳洞があります。ただ、両者は別のバス路線で、乗り継ぎは天川川合になります。車を使うか、1泊すると回りやすくなります。

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Source: 天河大辨財天社 — Japan Voyage
