# 松下村塾

> 萩の松陰神社の境内に残る木造平屋の小さな塾舎です。吉田松陰がここで教えたのは、1859年に処刑されるまでの1年余りでした。高杉晋作、伊藤博文、山県有朋らが学んでいます。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産23件のひとつで、見学は外からのみ、無料です。

- Prefecture: 山口県
- Type: Historic site
- Address: 山口県萩市椿東1537
- Official site: https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_14023.html

松下村塾は、萩の東側にある松陰神社の境内に建つ木造平屋の塾舎で、8畳と10畳半の2部屋しかありません。見た目は農家の離れのようで、実際もとはそれに近い建物でした。松下村塾の名は、松陰の叔父の玉木文之進が自宅で近所の子弟を教えたことに始まります。ペリーの艦船での密航に失敗し、実家の杉家で幽閉の身となった吉田松陰は、1856年に幽囚室で講義を始めました。入門者が増えて手狭になると、1857年11月に杉家の宅地内の小屋を修理して8畳1間の塾舎とし、1858年3月に10畳半の部屋を増築して今の姿になります。松陰がここで教えたのは1年余りで、その後再び捕らえられ、1859年に江戸で処刑されました。塾で学んだ若者には、高杉晋作、久坂玄瑞、のちに初代内閣総理大臣となる伊藤博文、山県有朋らがいます。

製鉄所や炭鉱と並んで世界遺産「明治日本の産業革命遺産」（2015年7月登録）の構成資産23件のひとつになっているのは、一見不思議に思えます。評価されたのは思想の面です。海防の必要性と、西洋に学んで産業と技術を身につけるべきだという松陰の考え方が、1863年にイギリスへ渡った長州ファイブの伊藤博文らに受け継がれ、明治政府の政策に生かされた、というのが登録の理由です。

見学そのものは短時間で終わります。建物の外に立ち、開け放たれた側から何もない部屋をのぞく形で、入場料も券もありません。団体客が柵の前に何重にも並ぶ週末でなければ、10分ほどで十分です。残りの時間は境内に回しましょう。松陰が幽閉されていた杉家の旧宅はすぐ隣にあり、伊藤博文の茅葺きの旧宅までは徒歩約4分です。萩でほかの構成資産も見るなら、萩城跡の周りの萩城下町と萩反射炉があります。

## FAQ

### 松下村塾の中に入れますか？

入れません。建物の開け放たれた側から外に立ってのぞく形です。見学は無料で、部屋は畳敷きの簡素なものです。

### 小さな私塾がなぜ産業遺産の世界遺産に含まれているのですか？

機械ではなく、ここで教えられた思想が評価されています。吉田松陰は海防の必要性と、西洋に学んで産業と技術を身につけることを説きました。1863年にイギリスへ留学した長州ファイブの伊藤博文らがその考えを受け継ぎ、のちに明治政府の政策に生かしました。

### 所要時間と、周辺の見どころを教えてください。

塾舎だけなら10分ほどです。境内の松陰神社、すぐ隣の杉家旧宅にある松陰の幽囚室、徒歩約4分の伊藤博文旧宅（こちらも外からの見学）まで回るなら、1時間ほど見ておきましょう。

### 東萩駅から松下村塾へはどう行けばいいですか？

徒歩約15分です。萩循環まぁーるバスの東回りで「松陰神社前」まで行けば、下車後1分です。

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Source: 松下村塾 — Japan Voyage
