# 三角西港

> オランダ人技師ローウェンホルスト・ムルドルの設計で1887年に開港した港です。天草の石工が築いた長さ756メートルの石積み埠頭、石造りの排水路や橋、明治期の公共建築が並びます。三池港が開くまでは、ここから三池の石炭が積み出されました。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産23件のひとつで、港の散策は無料です。

- Prefecture: 熊本県
- Type: Historic site
- Address: 熊本県宇城市三角町三角浦1159
- Official site: https://www.city.uki.kumamoto.jp/toppage/nishiko/

宇土半島の先端、狭い海峡沿いに三角西港の石積み埠頭が756メートル続いています。切石は1880年代に天草の石工が積んだときの姿をほぼそのまま保っています。貿易港を必要とした熊本県の求めで、政府が招いたオランダ人水理工師ローウェンホルスト・ムルドルが調査と設計を担当しました。1884年に着工し、1887年8月15日に開港。当時の新聞は、沖合に18隻の蒸気船が停泊して開港を祝ったと伝えています。明治三大築港のひとつに数えられ、三池港ができるまでは、三池の石炭がここから海外へ積み出されました。

ただ、港の繁栄は長く続きませんでした。海峡の潮流や風が予想以上に強く船を着けにくかったうえ、1899年に鉄道が通ると、終着駅は約2キロ東の三角東港、現在の三角駅やフェリー乗り場のある側に置かれたからです。物流は東港へ移り、そのおかげで西港は明治の姿をほとんど変えずに残りました。2015年7月に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産23件のひとつです。

まず埠頭を歩き、それから背後の通りへ。旧宇土郡役所は、木造ながら漆喰で石造りに見せた正面が特徴です。1918年に建てられた龍驤館は展示施設で、入館料200円、火曜休館です。白い2階建ての浦島屋は、1887年ごろここにあった旅館を当時の写真をもとに1993年に復元したもので、1893年7月、長崎からの帰りに小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）が立ち寄り、のちに「夏の日の夢」に書いた宿です。1階の一部はカフェになっています。昼食は旧三角海運倉庫を使った西港明治館でとれます。全体を見て回るのに1時間ほど。平日は静かで、海峡の眺めが何よりの見どころです。天草へ渡る途中に立ち寄るのにちょうどいい場所です。

## FAQ

### 三角西港の見学にお金はかかりますか？

埠頭や通りの散策は無料で、浦島屋も無料です。龍驤館は高校生以上200円、小・中学生100円で、火曜休館です。

### なぜ港は使われなくなったのですか？

海峡の潮流や風が予想以上に強く船を着けにくかったうえ、1899年に鉄道が三角まで延びたとき、終着駅は三角東港側に置かれました。物流は東港へ移り、石炭の積み出しはのちに大牟田の三池港が担うようになります。西港はほとんど建て替えられなかったため、1880年代の姿をよく残しています。

### 三角駅からどう行けばいいですか？

宇土駅前行きなどの産交バスで約7分、「三角西港前」で降ります。本数が少ないので、タクシー（約5分）も検討してください。

### 食事ができる場所はありますか？

あります。浦島屋の1階の一部がカフェになっているほか、旧三角海運倉庫を使った西港明治館でランチやコーヒーがとれます。どちらも火曜定休です。

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Source: 三角西港 — Japan Voyage
