# 海龍王寺

> 光明皇后の皇后宮の北東隅にあたる場所に建つ小さな寺で、法華寺から歩いて数分です。西金堂には高さ4.01メートルの五重小塔が納められています。建造物として国宝に指定された塔で、寺は「国内最小の国宝五重塔」としています。本堂の鎌倉時代の十一面観音立像は通常は戸帳越しの拝観で、春と秋に開帳されます。

- Prefecture: 奈良県
- Type: Temple
- Address: 奈良県奈良市法華寺北町897
- Admission: 500 yen
- Official site: https://kairyuouji.jp/

室町時代の表門をくぐり、両側を築地塀に挟まれた短い参道を進むと、背後の車の音がすっと遠のきます。海龍王寺を好きな理由の半分はこの参道です。残りの半分は本堂の脇に建つ小さく簡素な建物、西金堂の中にあります。奈良時代から屋内に安置されてきた、高さ4.01メートルの五重小塔です。堂内には入れず、開いた扉越しに拝観します。1951年に工芸品ではなく建造物として国宝に指定され、寺は「国内最小の国宝五重塔」としています。組物から上層ほど細くなる塔身の寸法まで、8世紀前半の建築技法が使われています。頂上の相輪は1906年の補作です。かつては向かい合う東金堂にも五重小塔があり、両小塔で伽藍を形作っていましたが、東金堂は明治初年に失われ、今は基壇だけが残ります。西金堂は鎌倉時代に大きな修理を受けているものの、規模や形式は奈良時代のままです。

寺は光明皇后の皇后宮の北東隅にあったため、隅寺（すみでら）とも呼ばれました。寺伝では731年の創建です。唐から帰国する途中、暴風雨の中で海龍王経を唱えて生還した僧・玄昉が住持となり、この経にちなんで寺号が定められました。奈良時代の般若心経の写経「隅寺心経」が伝わり、寺は般若心経写経の本家本元を名乗っています。西金堂の横の写経所で、実際に写経をすることもできます。

本堂の本尊・十一面観音立像は像高94センチ、鎌倉時代に慶派の仏師が造った像で、通常は戸帳越しの拝観です。開帳は毎年3月下旬～4月上旬、5月上旬、10月下旬～11月上旬で、2026年秋は10月24日～11月10日です。本堂内は撮影もライトの使用も禁止で、開帳期間は混み合います。3月下旬から4月上旬には、境内が雪柳で白く染まります。

## FAQ

### 五重小塔はいつでも見られますか？

開門日ならいつでも拝観できます。西金堂の中には入れず、開いた扉越しに外から見る形です。期間が限られるのは本堂の十一面観音の開帳だけです。

### 十一面観音の開帳はいつですか？

例年3月下旬～4月上旬、5月上旬、10月下旬～11月上旬です。2026年は春が3月23日～4月7日と5月1日～9日、秋が10月24日～11月10日です。2027年の日程は執筆時点では未発表で、寺のお知らせページに掲載されます。

### 写経はできますか？

できます。写経所は西金堂の横にあり、寺に伝わる隅寺心経をお手本にします。写経ができない日があり、寺のお知らせページに掲載されるので、出かける前に確認してください。

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Source: 海龍王寺 — Japan Voyage
